総量規制以降、カードローンはその特徴が変化しつつあります。かつてのようなビジネスモデルは通用しなくなってしまいましたので、新しいビジネスモデルを構築する事が急務とされているからです。
かつては、多重債務者がどんどん利用してくれていましたので、言うなれば「多重債務者が利益を確保してくれている」とも言える状況でしたが、規制が始まって以降はそういう訳にもいかなくなってしまいました。業界としては新しい利益を確保しなければなりません。
そんなピンチに立たされているカードローン業界の、新しいターゲットとは何でしょうか？
答えは「これまでカードローンに興味が無かった層」です。
意外にも当然にも聞こえる答えですが、これは「多重債務者との決別」をも意味しているのです。
新規に顧客を獲得してカードローンを利用してもらう。それこそがカードローン業界が描いている新しいビジネスモデルなのですが、これは中々簡単なものではありませんよね。そもそもカードローンというのは何もない時、つまりは「金銭に余裕がある時には使わない」ものです。
つまり、利息で利益を得るカードローン業者にとって「おいしいお客さん」というのは、極端に言えば多重債務者になってしまう訳です。しかし総量規制のおかげで「多重債務」という概念そのものが崩れ去ろうとしている今、新しい顧客は「これまでカードローンにあまり興味の無かった層」という事になるのです。
ポイントを貯めて特典を得るサイトなどでは「カードローンに入会すると入会特典で多大なポイントを入手出来ます！」という広告を多数見かけます。これは、利用が無くても「カードさえ持っていればいつかはカードローンを使ってくれるのでは」という、業者の期待の現れと見て取れるのではないでしょうか。
このような新規開拓にあわせて、サービスの向上やキャンペーンの充実も行われていくでしょうから、カードローンに興味がある方は是非あちこちの業者を要チェックです。
